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そもそも肥料ってなに?【結論:人が植物に与える栄養素です】

こんにちは。拳です!

私たちは牛飼いをしながら”飛騨う米”を栽培している
岐阜県の飛騨高山にある農家です。

私たちが栽培しているお米の肥料には化学肥料を一切使用しておらず
牛の牛糞堆肥を使用した有機肥料100%で栽培しています。

先日、”飛騨う米”をお客さんにお届けしたところ
「牛の牛糞を田んぼに撒いても大丈夫なの?」と質問をされました。

田んぼに撒いているのは堆肥なのになーと思いながらも、
たしかに、牛糞堆肥とは何なのか、堆肥とは何なのか、
そもそも肥料とは何なのかという説明を1度もしたことがないなと思い
今回はとりあえず『肥料』についてまとめてみました!

この記事の読めば農業の基礎『肥料』について理解できますよ!

それではこちらが今回の目次になります
‐目次‐ 
1.そもそも肥料ってなに?
2.肥料の栄養素
・3要素
・2次要素
・微量要素
3.肥料の種類
4.まとめ
 

1、そもそも肥料ってなに?

みなさん野菜を育てるには肥料が必要ということは知っていると思いますが
『肥料』とはなにか説明できますか??意外と聞かれると難しいですよね。

『肥料』とは人が植物に与える栄養素のことです。
植物は土から栄養分を吸収して成長していきます。植物の成長にともない少なくなっていき、
土の中の栄養分を補給しなければ植物は枯れてしまい育ちません。

そこで、少なくなった栄養素を補給するために使うのが『肥料』です。
特に窒素・リン酸・カリウムは肥料の三要素と呼ばれ、とても大切な栄養素になります。

これが『肥料』なんです!つぎに栄養素ついて詳しく解説していきます。
 

2、肥料の栄養素

植物の正常な生育のためには「17種類」の栄養素が必要とされています。
これらをまとめて「植物の必須栄養素」ともいわれます。

では、その「植物の栄養素」17種類について4つにまとめてみました!
 
①大気や水から吸収できる3つの要素
炭素(C)・水素(H)・酸素(O)のことです。
自然界の大気や水から吸収できるので、人為的に外部から供給する必要はありません。
ここは人間と同じですね。
 
②超必要な栄養の「3要素」
「3要素」とは窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のことです。

それそれについて解説していきます。
窒素(N)
窒素は主に植物を大きく生長させて、特に葉っぱや茎を大きく生長させます。葉肥とも言われます。

リン酸(P)
リン酸は実や花などに大きく作用する肥料です。実肥とも言われます。

カリウム(K)
カリウムは根っこの生長に作用する肥料です。根肥とも言われます。

カリウムで根っこをしっかりと張り、窒素で丈夫な茎や葉を育て、リン酸で花や実を付けるといった感じですね。

 
③3要素よりは少量だけど必須な2次要素
2次要素とはカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)のことです。

カルシウム(Ca)
カルシウムは細胞壁を強くする作用があり、病気にも強くなります。

マグネシウム(Mg)
マグネシウムは葉緑素をつくるのに不可欠です。葉緑素とは光合成をするときに必要な物質です。

硫黄(S)
硫黄はアミノ酸・タンパク質やビタミンに必要な要素です。

カルシウムで病気に強い体をつくり、マグネシウムで光合成をしてエネルギー生成、
硫黄でそれらを補助するといった感じになります。
 
④微量要素
鉄、マンガン、ホウ素、モリブデン、亜鉛、銅、塩素、ニッケルのことです。
必要な量は微量で、ほとんど土の中に含まれているのでわざわさ肥料として土に入れる必要はありません。

ここまでが17種類の栄養素の解説になります。
栄養素について知ってもらえたら次は肥料の種類になります
 

3、肥料ってどんな種類があるの?

植物に栄養素が必要なのは分かってもらえたと思いますが、
肥料には大きく分けて無機肥料有機肥料の2種類あります。

それぞれについて説明していきます。
 

無機肥料

無機物を主成分とした肥料になります。
無機肥料と聞くと化学肥料でしょ?って思うかもしれませんが半分正解で半分ハズレです。

工場で化学的に生産されたものが化学肥料ですが、中には天然の鉱物から採取した肥料もあります。

水に溶けやすく即効性があり水に溶けやすいので流れやすく、定期的に肥料を追加する必要があります。
また有機物の量が少ないため、長期間使用すると土壌障害の原因にもなります。
 

有機肥料

有機物を原料とした肥料になります。
植物質または動物質を原料とした肥料で、有機物は時間をかけて分解され、
その後植物に吸収されるため即効性は低いです。
そのかわり土壌に長期間蓄積され、ゆっくりと効果を発揮します。
また、有機質の肥料には土壌を柔らかくする性質があります。

私たちが栽培しているお米”飛騨う米”はこの有機肥料100%を使っています。
牛のウンチを完熟発酵させることで微生物に分解して肥料に変えてもらっています。
飛騨う米のご購入ページ

詳しい肥料の説明は今後ブログにて書いていきたいと思います。
 

4、まとめ

ざっくりと『肥料』についてまとめてみましたがいかがでしょうか?
以下が今回の記事のまとめです。

・肥料とは人が植物に与える栄養素
・植物には17の栄養素が必要
・特に窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)が大切!
・無機肥料と有機肥料の2種類がある


『肥料』について理解してもらえましたか?
このブログでは農業やお米について更新していきます!

またの更新お楽しみに!

2020-11-22 10:28:49

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